介護タクシーとは｜東京都八王子市

介護タクシーとは

介護タクシーとは、一般的なタクシーやハイヤーとは異なり、高齢者や身体障害者などの移動を支援するための特殊なタクシーです。介護タクシーの車両は、一般的に車椅子のまま乗降できるよう、スロープやリフトなどの福祉装備を備えます。

介護タクシー制度は、高齢者や身体障害者などの移動の自由や社会参加を促進することを目的とし、2001年の道路運送法の一部改正によって設けられました。前年（2000年）の介護保険法の施行に伴い、高齢者や障害者の移動支援の需要が高まったことに対応するための法施行でした 。

介護保険法は、高齢者の自立支援と介護サービスの充実を目的とした法律です。制度の創設により、介護保険の利用者は、要介護認定を受け、ケアプランに基づいて介護タクシーを利用することができ、介護サービス料の一部が介護保険から支払われるようになりました 。

道路運送法の改正により、介護タクシーは、一般乗用旅客自動車運送事業（福祉輸送事業限定）として、国土交通大臣の許可を受けることが義務付けられています。また、利用できる人や目的、料金などの条件が明確に定められました。

また、2004年に介護保険法が改正されたことにより、介護タクシーは、通院等のための乗車または降車の介助（通院等乗降介助）という正式名称で、訪問介護サービスの一つとして位置づけられました 。介護タクシー利用者は、要介護1以上の人で、ケアプランに記載されている必要があり、介護サービス料のみ介護保険が適用されるようになりました。法改正により、介護タクシーの需要が急増し、事業者も増加し、現在に至っています 。