コラム
「ゆいごん」か「いごん」か?
みなさんは「遺言」という言葉をどう読むのでしょう?
多くの方が「ゆいごん」でしょう。どうしてそんなことを聞くのか?と思われるかもしれませんが、私たち法律家は「いごん」と読んでいます。
人生最後の文書を子や孫達にあてて、何かしら書き留めておきたい、残しておきたいと考えている方は多いことでしょう。
「兄弟仲良く助け合うように」「体の弱い○○をよろしく頼む」など、人生最後の意思を精神的な意味で書き残しておく言葉を一般に遺言(ゆいごん)とよんでいて、その書状を「遺言状(ゆいごんじょう)」といいます。
これに対して、私たち専門家が仕事として扱う遺言は「いごん」とよびます。
財産を「兄弟には譲りたくない」とか「献身的な長男の嫁さんにも分け与えたい」という一定の法律的効果を意思するのが「いごん」です。
このように精神的なものは「ゆいごん」で、法的効果を目的としたものは「いごん」と使い分けます。
我々専門家がお手伝いするのは、まさに遺言(いごん)ですが、遺言状に付言という形で精神的な意思を伝えることもできます。
